私を見捨てないで

ザンビアのタンガニーカ湖沿岸にあるカペブワ村に住む元魔術師のウィルソンは、「私のことを見捨てないでください。 神の言葉を教えてください。私はイエスに仕えたいのです。」と頼んできました。カペブワのOMチームは、魔術に関わった人々を救済する働きをしていますが、ウィルソンは救われること以上のものを望んでいました。

世界で2番目に深い淡水湖であるタンガニーカ湖は、ブルンジ、コンゴ民主共和国、タンザニア、ザンビアの4つの国に接しており、霊的な闇の場所として知られています。漁業に関することから、肉体的な癒し、そして恋愛に至るまで、魔術師に伺いを立てることによって、湖沿いの人々はその答えを求めようとします。その結果、魔術師は村で非常に裕福で強力な存在になりました。

ウィルソンも有名な魔術師でした。その地域において最高ランクの魔術師よりも一段階低いだけの地位を持っていました。彼は、魔術師の家族の中で成長し、11歳で幻を見始め、以後25年間、魔法を行い、より多くの力を得るために、彼は霊的な世界を深く探求したと語りました。

かつて、ウィルソンは悪い霊が彼を困らせているために、OMチームに祈ってくれるよう頼みました。しかしながら、ウィルソンは、魔術の力がなくなることは嫌だったため、本当に深刻な祈りを望んではいませんでした。2018年2月、ウィルソンが山から降りている時、ひどい倒れ方をしたかと思うと、悪い霊が、彼の意識がなくなるまでたたき続けました。彼が目を覚ましたとき、彼は右足を動かすことができず、息子が彼を見つけましたが、山からウィルソンを運ぶために村の人たちに助けを求めなければなりませんでした。ウィルソンの足はさらに腫れあがり、状況は悪化していました。この状況で、ウィルソンはもうたくさんだと判断し、彼の力と利益をすべて失うことになるが、もう悪い霊の支配下で生きることはできないと言いました。そして、彼はOMメンバーに助けを求めたのです。

「今夜、私の家に来て、私のために祈り、すべての魔術の道具を燃やしてください。」と、ウィルソンはOMチームにできるだけ早く彼のために祈るように主張しました。OMチームは1週間に2回、ウィルソンの家で礼拝と祈りをささげ、イエス様を人生の中心とし、悪い霊の束縛を断つことの重要性を彼に伝えました。ウィルソンは彼の家族全員に山と家からすべての呪術の道具を集めるように頼み、それらがすべて集められると、OMチームはそれらの上に燃料をかけて燃やしました。ウィルソンはすべての道具を火の中にいれて、すべてが灰に燃え尽きるのを確認しました。彼はこれらの道具の危険性を深く理解したこと、悪い霊が戻ってくる余地はないことを伝えました。

OMチームのメンバーはこう話します。「ウィルソンの息子はずっと泣き叫んでいました。息子にとって何が起こったかは、翌日までわからなかったのです。息子は、すべての道具を燃やした後、父親が死ぬと思っていました。しかし、ウィルソンは、もし死んでも、イエスと共に死ぬことを望んでいると言いました。彼はもはや悪い霊と一緒に生きたいとは思っていないのです。 私は、多くの人が祈ってもらうために、わたしたちのもとを訪れるのを見ますが、その1ヶ月後には、人々は魔術師のもとへ戻ってしまいます。 しかし、ウィルソンの変化は本物であることがわかります。彼は本当に今から神と正しく生きたいと願っています。」

ウィルソンの足が正常に戻り、彼は村を回って新しい人生について話をし始めました。一軒一軒訪問し、以前の彼の客を見つけると、イエス様だけが力を持っておられること、前に与えた魔除けを焼かなければならないと伝えました。

ウィルソンは、イエスについて証することに非常に情熱的でオープンです。誰もが彼が村の有名な魔術師であったことを知っていますので、彼の話は、人々がイエス様へ向かうために大きな影響を与えています。 OMチームは、ウィルソンの家族が固く立つことを確かめるために、本当に彼に時間を費やさなければなりません。そうして、彼は湖畔の周りで生きた証人になるでしょう。

神の備えと守りが、ウィルソンと家族にあるようにお祈りください。彼らは収入を得るための仕事を見つけなればなりません。カペブワのOMチームがウィルソンを弟子とし、彼の信仰を支え、助けられるように祈ってください。神がウィルソンを湖の周りで強く用いられるようにお祈りください。

A view of Kapembwa mountain from Kapembwa village.

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